ダイビングQ&A

海外で潜るとき、レンタル器材でOK?

 楽しい海外でのダイビングですが、ちょっとした器材トラブルにあわてた経験はありませんか?そこで今回は、海外での器材事情の違いについてのお話です。

 海外旅行に出発する際、最も気になるのが荷物の重量ではないでしょうか。ダイバーにとって一人当りほとんどの場合20kgだけしか持ち込めない今の航空会社の規定は、あまりにも少なすぎると思っているのは僕だけではないはずです。リゾートに出かけるにしてもある程度の服が必要だし、そのうえにスクーバー器材を持っていくとなるとチェックインカウンターでの口論が目に見えてくるのです。
 これらの解決策として器材メーカーは旅行を頻繁に行うダイバー専用の軽量コンパクトな器材を開発したり、またあるダイバーはレンタル器材と決めて荷物を少なくしたりしていますが、このよう状況から海外でのダイビングを好む人の中には器材を所有しない人が多いのが現状です。個人的な意見としては、基本的にマスク・スノーケル・保護スーツは自己所有に限ると思います。水中での顔の感じる不快感や寒さによるストレスは絶対にレンタル器材では補えないもので、重量もたいしたことではないし快適にダイビングができるためならこれらの器材は自分で持っていくのがベストです。というわけで、これからの内容は基本的なダイビング器材ではなく重器材を中心に話を進めていきたいと思います。

 オーストラリアでのレンタル器材の現状は、1日のフルセットレンタルで20〜30ドルぐらいがひとつの目安になっているようです。海外では値段的に見ると、日本国内でレンタルするよりもコストはかなり安いのが普通なのです。ですからわざわざ重い荷物持って、運良く超過料金を払わず持っていったとしても費用的な利点は海外でのダイビングではあまりないというのが現状でしょう。
 決してレンタルを推奨しているわけではありませんが、海外でのダイビングとレンタル器材は実際には切り離して考えられないというのが現状です。
 ということで値段的な面は今回はこれ以上触れずに各器材をみていくと、まず海外ではボートダイビングが主流であるため、とくにフィンはフルフットタイプのものが多いのです。日本のダイビングスタイルに慣れている人にはブーツを履かずに使用するフィンに戸惑う人が結構いるようです。また、オーストラリアなどで使用するレギュレーターセットで日本と大きく違うのはバックアップ空気源(ここではオクトパスを指しておきます)が右側からホースが出るように取り付けられている場合がほとんどです。
 ファンダイブ中、バディとバックアップ空気源を使用しなければならないような状況がめったにあるとは思いませんが、海外でレギュレーターをレンタルする場合にはダイビング前にあらかじめそれらの使用方法のチェックをしておく必要があるでしょう。
 さてもうひとつレギュレーターセットの中で注意が必要なのは計器類です。とくにアメリカではインペリアル表示が通常であるため、深度の表示がFt(フィート)である場合が多いのです。メートル表示に慣れている日本人ダイバーにとって、水中で深度計を見たときに現在の現在の位置感覚がピンとこないことがあります。フィート表示の計器類を使用する際には、メートルとの対照表などがあれば読み違いなどのトラブルが防げるでしょう。
 さらに注意が必要なのが、タンクバルブです。過去に何人かの日本人ダイバーが持ってきていたレギュレーターで、ファーストステージが非常に小さく作られたものの中にバルブの幅とフィットしないものがありました。この場合、事前に言っていただければフィットするバルブを用意できたのですが、ボートの上で手遅れになってしまう場合もありますから該当すると思われるレギュレーターをお持ちの方は予約時にひと言サービスへ連絡しておくといいでしょう。
 バルブといえば、最近アメリカをはじめ海外リゾートで好んで使用され始めているものにDNアダプター方式のものがあります。これは従来のバルブと基本的に接続方法が異なるもので、バルブにファーストステージをねじ込むようになっているものです。まだ今現在すべてのバルブをこの方式に変えているサービスは聞いた事がありませんが、日本から持ち込んだレギュレーターをこのバルブに取り付けるためには専用のアダプターが必要になります。最近では各メーカーが簡単なDN方式に変換できるようにアクセサリーを販売していますので、興味があれば問い合わせてみるといいでしょう。
 ついでにこのバルブについて言いますと、オーストラリア国内でも今後数年間の間にかなりの普及が見込まれていますので、このようなアダプターを入手する必要が増えてくるものと思われます。このバルブの特徴は、従来のものより接続が確実にできるためOリングによるトラブルがほとんどなくなり高圧での使用にも耐えられる利点があります。以前からケーブダイビングなどのエリアでは好まれて使用されていたもので、その利点をレクリエーションダイビングでも認められてきているといったところです。
 あとはウェイトです。中性浮力でダイビングするためには適切なウエイト量が絶対的に必要ですが、日本国内で使用しているウエイト量をキロ数で覚えていただくと海外でのレンタルの場合に役に立ちます。よくダイバーに必要なウェイト量を聞くと「ツー」とか「スリー」とか数で答える方がいますが、オーストラリアやアメリカをはじめかなりのリゾートでポンド単位のウェイトを使用しているところが多いのです。同じ「4」でも2kg近く違いますからウェイトの量は正確に単位を含めて伝えていただきたいと思います。最初にも言ったように、保護スーツさえ自分のものを用意しておくと、タンクの種類だけでもある程度の適切なウェイト量が自分でもわかりますから、オーバーウェイトなどのトラブルも最小限に抑えられるのではないでしょうか。

 ざっと今回は海外での器材の違いを見てきましたが、あとは皆さん次第です。レンタルするにしろ、自己所有の器材を持っていくにしろ、行く先々の器材事情を少しは調べてからにしてみてはいかがでしょうか。

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