ハンディキャップダイバー&サポート活動
〜ようこそ車椅子のいらない世界へ〜

初めて歩けた!呼吸も楽に! 海中はバリアフリー

障害者、スキューバダイビングに挑む

ボランティアに手伝われ潜水用具を付ける竹内健さん

目が見えない、歩けない、手足が動かない。ジャンルの違う障害を持つ人がスキューバダイビングを楽しむ。静岡県伊東市の第一回バリアフリーダイビング大会(日本バリアフリーダイビング協会主催)では、15人の障害者と45人のボランティアスタッフらが一緒に海へ。障害を持つ人も、持たない人もみんな“海の生き物”になった。

「海では歩けるんだよ」潜水から戻り、ウェットスーツに包まれたままの姿で、神奈川県平塚市の竹内健さん(22)は声をあげて笑った。陸上では「22年間、歩いたことないのに」
竹内さんは、脳性マヒという障害を持って生まれた。頭のてっぺんから足のつま先まで全身のほとんどが動かない。「普段は背中を丸めて車椅子にへばりついている。でも水の中では、自分の思う通りに体を動かせる」

この日のダイビングではカメに出会った。少し離れたところを、ゆっくりと泳いでいったという。

補助者と手をつなぎ水へ 運動自由自在に

スタッフやボランティアに支えられ潜水に挑戦する参加者

東京都練馬区の河辺豊子さん(52)は五歳のときに自転車にはねられ失明した。

今回は三回目のダイビング。「海の音が聞こえる。子供のころに見た海の色を思い出しながら潜った」と話す。娘と同じくらいの年齢のインストラクターに、子供のころにプチプチとつぶして遊んだ海藻の話をした。海底で、腕を導かれた先に、懐かしい感触があった。

「もう、海で暮らしたい」というのは東京都足立区から参加した鈴木千代子さん(52)。1歳のときに患ったポリオの後遺症で両手両足が動かないが「海中では岩場を上下することだってできる」と楽しそうに話す。この日はイカの群れに遭遇した。「透明でひらひらしていてすごくきれいだった」

これからの日本の障害者ダイビング

レジャーとしてのダイビングの歴史が浅いなかで、さらに障害者ダイビングの歴史は浅く、まだまだとりかかったばかりという感があります。また社会的に見ても日本のバリアフリー、ユニバーサルデザインは西欧諸国に比べて10年以上遅れていると言われております。ダイビングフィールドまでの移動を考えただけでも、トイレ、食事の場所、段差の問題など数え切れません。また宿泊先の施設、エントリー、エキジットポイントの足場など、ハード面、ソフト面とも障害者の方々に苦難を強いているのが現状です。

ダイビング器材に関しても、気軽に改造や特注に応じてくれるメーカーは少なく、保温スーツや保護スーツなどももっと改造が必要です。インストラクションソフトも同様で、多くのインストラクターが障害者の方々を海に潜らせてあげたいと考えていますが、そのノウハウや情報はどこにあるのか、どのようにしたら入手できるのかまったくわからない状態です。

ダイビング業者一社だけが頑張っても解決しきれない問題が山積みなのです。

こうした問題は、日本のダイビング業界全体が一丸となって取り組むべき課題であり、この問題に関して業界が一つにまとまることができれば、解決に向けてもっと早いスピードで前に進むことが可能となります。また、政府や公的機関からの支援を得る手がかりにもなります。アトランティスでもこうした多くの課題に対して、ひとつずつ、一歩でも前進できるよう業界以外にも働きかけを行ない、行政機関等に対しても協力を要請してゆきます。

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